令和6年度
岡崎商工会議所青年部
卒業生インタビュー
株式会社八百七商店
代表取締役
鈴木 政範君
祖父の代から続く3代目として、戦前から続く伝統を守りながら、大型ショッピングモールや飲食店、給食センターへの野菜納品を中心に事業を展開しています。自身が60歳を迎える年に創業100周年を迎えるそうです。日々新たな可能性を模索しており、コロナ禍で始めた「ベジスルー」では、今まで接点の少なかったエンドユーザーと直接会話する機会を増やし、嬉しい声も多数寄せられているそうです。自身が生産者と消費者を繋ぐ役割を果たす強い意志を持って「次代へ繋ぐためにどうするべきか」を常に考えながら、新たな挑戦を続けています。
鈴木さんが青年部に入会したのは、先輩である岐阜屋物産の太田陽之さんから「君もやってみたらどうだ」と誘われたのがきっかけでした。2009年9月に入会し、ひとづくり委員会に配属されたそうです。この委員会は、対外的な事業を行うため、負担も大きな委員会として知られており、特に子どもが対象のイベントでは、安全面やリスク管理などイベント設営、裏方作業に注力する必要がありました。大変な思いもした反面、やりがいのある活動だったと振り返っていらっしゃいました。
ひとづくり委員会での活動、「ジュニエコ」が最も印象に残っているそうです。名立たる先輩方とともに、イベントの設営や機材準備、他委員会との調整などを行った中で、初めて経験することが多く、時にはやりがいと大変さとの葛藤もあったそうですが、イベントを主催する側の貴重な機会となり、大切な時間だったと振り返っていらっしゃいました。この経験を通じてイベント運営の楽しさを知り、中学校の同窓会の企画をして成功させるなど、青年部活動での経験が青年部以外の場面でも自身に役立っていると教えていただきました。
DIYが趣味で「ないものは作る」をモットーに、お店の棚やレジ周り、入口にあるバナナのオブジェまで自作する腕前を持っています。ベジスルーの看板イラストは娘さんが描いた絵をプロジェクターで映しマジックで枠を書き家族で協力して色を塗り作成したそうです。アイデアを考える時間が何より好きだと嬉しそうに語っていただきました。
今年初めて理事会に参加し、委員会活動の重要性を改めて実感しました。後輩に向けて、「一人で物事をこなそうとせず、人を信じて仕事を任せることの大切さを学んでほしい」この経験は必ず自社にも活かせるとアドバイスをしていただきました。
取材担当 令和6年度研修委員会